3種類の発汗作用

発汗の種類と人が汗をかきやすい理由

人の体が汗をかく、つまり、発汗するという作用には、いくつかの種類が存在します。

運動などで体温が上がると、その上昇を止めて37℃前後に保つ為に汗が出ます。これは、生理的な発汗と言えますが、この事を”温熱性発汗”と言います。

体温の上昇に合わせて、体表面にある汗腺から、汗(水分)を出し、気化熱によって体を冷やすことができます。

緊張によって、暑くもないのに汗が出ることがありますが、これは、”精神性発汗”と言います。精神的な興奮により、視床下部にある発汗中枢から、汗を出すという命令が交感神経を経て腋や掌の汗腺へと伝わり汗が出ます。

一度汗が出始めると、すぐには止めることができず、再び緊張によって汗が出やすい状態ともなる為、精神性発汗による汗で悩まされているというケースは多いように思います。また、体温が上がっている訳では無いので、乾きにくいのも辛いところです。

これら以外にも、刺激の強いものを食べることで一時的な神経の高ぶりを覚えて汗が出ることがありますが、これを”味覚性発汗”と言います。

熱いものや辛いものを食べた時、額や頭皮、首などに汗をかくことがあるものですが、熱さも加わっているので、温熱性発汗も含まれているように思います。

発汗には、大きく分けてこのような3種類が存在しています。

人の基準で考えると、イヌやネコなどの動物が夏場でも汗をかかないのが不思議に思うかもしれませんが、人というのは、脳が高度に進化している為オーバーヒートしやすく、それを防ぐ為に汗をかきやすくなっているようです。

一方、イヌやネコは、肉球に汗腺が有り熱はそこからの放出に限られます。他には、イヌなら長い舌から熱を放出する事も可能ですが、ネコに関しては、そこまで体温調整が得意では無いようです。

こうした身近な動物と比べても、人が汗をかくというのは重要な事であると同時に、高機能だからこそ体温調整以外で汗が出てしまうという困った側面を持ちます。その困った部分をカバーする一つの手段として、治療薬の活用が悩みの解消に繋がるかもしれません。